マイコンあそび。

LonganNanoで「RISC-Vちょっとできる」になろう!(ハードウェア編)

2019年11月24日  2020年1月2日 

LonganNanoとは

とりあえず RISC-Vマイコンを試してみたい! という諸兄たちのためのガジェットだ。

↓まずはAliExpressとかにある、商品説明文を読んでくれたまえ↓
竜眼ナノはミニマリスト開発ボード GD32VF103CBT6 マイクロコントローラベースに GigaDevice RISC-V 32-ビットコア。 それは便利な学生のための、エンジニアとオタクにアクセスする新世代の RISC-V プロセッサと理解自分機能。
オーケー! LonganNano完全に理解した。

制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ


んな、ワケないってば ヽ( ・∀・)ノ┌┛☆(ノ `Д´)ノ

購入

Longan Nano(GD32VF103CBT6、ROM128k/SRAM32kB品)と
Longan Nano Lite(GD32VF103C8T6、ROM64k/SRAM20kB品)があって、紛らわしいことに注意。

そうでないと、筆者のように、商品ページはGD32VF103CBT6なのに、届いたのはGD32VF103C8T6のLiteの方だった!と泣くことになる(T-T


・みんな大好き秋月電子 830円
スイッチサイエンス   710円(Longan Nano Liteなので)


※筆者はAliExpressで買ったけど、上記のような国内から買った方が値段もそんなに変わらず、安全だ。

※Aliだと「ボードだけ」という品がある。$2くらい安いのだけど、ケースやLCDは付いていない。LCDはもうちょっと解像度が大きいやつを外付けしたいという人にはいいかもしれない。


仕様

全体回路図は こちら
あら、bluepill にそっくりさん!


■ ピンマップ



■ 搭載マイコン:GD32VF103CBT6/GD32VF103C8T6

128KB ROM、 32KB SRAM/64KB ROM、 20KB SRAM 
動作周波数108MHz
内蔵機能はRTC、UART、I2C、I2S、SPI、USB …などなど、いろいろある。
詳しいことは、開発元の GigaDevice のサイトを参照されたし。
 
そして、ピンアサインを見ると…、ははは。どっかで見たことがありますね(^^;
 

型番に「F103」が付いているだけにお察しなんですが…
みんな大好き ○○○32F103なんちゃら から置き換えても、他の回路は同じままで使えるようになっているのでしょう。

そして、元ネタマイコンのコアになっている ARM(Cortex-M3)の1/3の省電力 らしいです。
DACが付いたので音関係を扱う人にとっては嬉しいかもしれませんね。(え?PWM?なにそれ?おいしいの?)


■ LCD: 0.96インチ IPSディスプレイ

160 × 80ピクセル、16bitカラー
これまた、みんな大好き ST7735S ですな。 M5StickCとかにも積んであるやつだ。

回路図によると、こんな配線になっていてSPIで動く。
 


CS
PB2→BOOT1→GND
RS(D/C)
PB0
SDA(MOSI)
PA7(SPI0)
SCL
PA5(SPI0)
RESET
PB1

 
CSはBOOT1→GNDという具合に繋がっているので、PB2を入力ピンに設定しておけば、プログラム的にCSをいじくる必要は無さそうだ。ただ、外付けのLCDを付けるときは別のSPIを使わないといけないだろう。便利なのか面倒なのか…(^_^;
 

■ LED

ここにある。
 
最初は青色LEDかな?と思ったけど、RGBLEDらしい。
 
REDだけ、なぜかCポートの「PC13」…。そこまでbluepillに似せなくても(^_^;

そして、もうひとつある赤色LEDは、電源用のパイロットランプだ。

■ microSDカードスロット

こんな配線になっていてSPIで動く。
 


CS
PB12
MOSI
PB15(SPI1)
MISO
PB14(SPI1)
SCK
PB13(SPI1)



■ ボタン

BOOT0ボタンが、PA8ポートと連動しているようだ。
STM32 GD32Vは、BOOT0がHIGHのときにリセットがかかると、フラッシュ書き込みモードになるということで、BOOT0ボタンが押されると、PA8ボタンもHIGH(3.3Vとショートされる)になるというわけだ。

これを利用して、ワンキーゲームを作成することができる😁

FlappyBird(GitHub)
※ビルド方法などは、開発編のページをご覧ください

■ 余ってるポートは?

VBATはRTCのバックアップ電源用とのこと。I2Cあたり(I2C0はPB6(SDA),PB7(SCL))も何かと使いたいでしょうし。意外と空きポートに悩みそうですね…

■ ケース

親切にもプラモデルみたいになっていて、ちょっと組み立てを楽しめるようになっているw

ボタンが3つついているんですが…ひとつはおまけ?

実際に組み立ててみたんだけど…どうしても、窓とLCDがナナメになってしまい、とても見苦しいですね(^^;。 裏側にガイドを取り付けて欲しいところです。


まとめ

Longan nano が積んでいるGD32Vは話題のRISC-V!と言っても、ほとんどSTM32なので、先人たちの膨大なノウハウを活かせるということでしょうね。昔の任◯堂の偉い人に言わせれば「枯れた技術の水平展開」というやつですね。

なお、Aliとかでbluepill+LCD+カードスロットを買って、自分で組んだ方が安いじゃん…などと言ってはいけない(笑)


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→次は開発編
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